キリスト教式の葬儀は、日本の90%が仏式で執り行われていますので、少数派に入ります。そのことは葬儀を行う側も理解していますので、少々解らないことがあっても容認されます。ただし故人を偲び、尊重する気持ちがあれば、ある程度失礼がないようにふるまうべきでしょう。たとえばキリスト教の宗派には、主にカトリックとプロテスタントの2つがあります。

カトリックでは仏式の僧侶にあたる聖職者を神父と呼び、プロテスタントは牧師と呼びます。またキリスト教式では必ず皆で歌を歌います。もちろんキリスト教信者でなければ歌えないことも考えられますが、歌えないことはあまり問題ではありません。聞いているだけでも良いのですが、その場の雰囲気を壊さない配慮は必要です。

この歌もカトリックは「聖歌」、プロテスタントは「讃美歌」です。たかが呼び方ですが、されど呼び方です。そこに宗派の違いを表しているのですから、尊重すべきでしょう。キリスト教式の葬儀にも香典と同じようなものを用意しますが、これは「御花料」です。

お包みする時には白百合の花や十字架の絵があしらわれた熨斗袋や白無地の封筒を用います。「御花料」とフルネームを表書きし、受付の時にお渡しします。仏式の焼香や神式の玉串奉奠と似た献花があります。基本的にはカトリックの場合、献花は日本独自のものですので行わないこともあります。

プロテスタントに多く見られます。白菊や白いカーネーションを祭壇に捧げます。 祭壇に進んだら、係から花が差し出されます。花が右手側になるように、両手で受け取ります。

そのままの姿勢で遺影に一礼した後は、祭壇側に根元を向けるように時計回りで回します。右手で茎の下を支えるながら左手の甲は下に向け、そのまま献花台に花を静かに起きます。 遺族や聖職者に一礼して、自分の席に戻ります。これが献花の作法になります。

基本的に押さえておきたいマナーのひとつです。

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