最近では、伝統的な仏式のお葬式だけではなく、家族中心の家族葬を希望する人も増えています。地方ではまだ伝統的な仏式形式で行うお葬式が一般的ですが、都市部の核家族世帯を中心にして家族葬を行う人が増えています。家族葬はやり方が特別決められていないので、遺族の好きな形で執り行うことができます。例えば、無宗教でお寺の僧侶を呼ばずに行うこともできますし、読経だけしてもらって戒名はつけてもらわない、一般的な仏式葬儀のように戒名までつけてもらう、など様々なやり方が可能です。

言ってみれば、5~30名ほどの少人数で行う形式で、好きなやり方を希望できるということです。仮に仏式の家族葬を行う場合には、人数や会場の規模によって異なりますが、戒名なしで約90万円ほどで行うことができます。一般的な仏式のお葬式だと約200万円ほどの費用がかかることを考えれば、かなり安くできることになります。実際、お寺にかかるお金で大きいのは戒名の費用です。

位によって代わりますが、一般的な信士(しんし)、信女(しんにょ)の位で20~50万円、その上の居士(こじ)、大姉(たいし)の位で50~80万円程度が相場です。家族葬で読経だけしてもらい、戒名の費用を省けるとするとかなり予算に余裕ができます。故人が戒名は不要と希望していたのであれば、戒名をつけるのにこだわらなくても良いでしょう。ただし、戒名がないと埋葬を拒否するお寺もあるので、気をつけましょう。

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