中高年の人はきっちりとした葬儀を行いたいと考えることが多いですが、近頃の若者の間では葬儀離れが加速しています。その理由として多いのは宗教観の薄れが挙げられます。少子高齢化で核家族化が進み、都会で暮らしていると地域の氏神様に参拝するということも少なくなり、宗教など目に見えないことに傾倒する事が少なくなるのです。またメディアの発達も大いに葬儀離れに関係しています。

今まで知ることの無かった業界の裏話などをテレビなどのメディアで度々目にするようになり、葬儀にまつわるお金の裏話や原価率の安さなどを一般人でもよく知るようになり、高額な費用請求に猜疑心を抱くようになったのが背景にあります。また、長引く不景気も一つの理由です。一昔前のバブル時期のような好景気を経験したことの無い若者達は、非常に倹約家で意味の無い出費を嫌う傾向があるため、自分自身の葬儀も行わなくてよいと考える場合が増えています。一見すると薄情なのでは、と誤解されがちですが、決して情が薄いというものではなく、むしろ残された家族の金銭的負担を少しでも軽くしたいという現実的で優しい心遣いが感じられるため、決してケチなワケではありません。

若者には若者なりの考えがあり、自分や家族の最期の別れについて考えているため、周りの人間はそれを理解して可能な限りサポートしてあげると良いでしょう。どのような見送り方をするかは人それぞれであるため、考えを尊重してあげることが重要です。

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